2001年8月。
社会福祉法人上越あたご福祉会は、前身の『社会福祉法人 三和愛宕福祉会』として新潟県上越市三和村に設立し、『特別養護老人ホーム三和愛宕の園』を開所しました。この施設は県内初となるユニット型の特別養護老人ホームでした。施設立ち上げにあたり、他福祉施設からも沢山の応募がありました。
『時間に追われない介護をしたい』、『ご入居者の話をちゃんと聞きたい』、『自分の想いが実現したい』
こうした想いのある職員が多く集まり、話し合いを重ねました。個々に発する言葉は違いましたが、『入居者のための介護をしたい』をいう気持ちは同じでした。時には時間を忘れて深夜まで話し合いが及ぶこともありました。
『施設入所後は、『場所』が変わるかもしれないけど、今まで生きてこられた『人生』は変わらない。今まで生活されてきたことに目を向けて、入所前と同じ生活が実現できるようなケアをしたい。』
施設開所後は、ご入居者の想い寄り添うために施設単位、ユニット単位の行事を積極的に行いました。時にはユニットでお弁当を作って、近所の公園で食べたこともありました。
当時、施設立上時に集まった38人の職員は、今も20名以上が法人に在籍しています。介護職員で入職した職員も施設長、施設管理者、ユニットリーダーとして活躍し、今も各施設でこの想いを職員に伝えています。